合皮と本革はどちらがいい?それぞれのメリット・デメリットや見分け方を解説
革製品を購入する際、合皮と本革の違いが分からず、どちらを選ぶべきか悩む人も少なくないでしょう。
本記事では、革製品の購入を検討している人のために、合皮製品と本革製品それぞれのメリット・デメリットや見分け方など、選ぶ際のポイントを解説します。
おすすめの革製品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
合皮は革製品であるものの、動物の皮が使われていません。人工素材であり、特殊不織布ではない編み物や織物などの基材に、ポリウレタン樹脂などをコーティングし、その表面に人工的なシワをつけてつくられています。
なお、合皮には「PVC」と「PU」の2種類があります。PVCは、布地の表面に塩化ビニール樹脂を塗布しているものです。
一方でPUは、布地の表面にポリウレタン樹脂を塗布しています(以降、本記事における合皮についての解説は、基本的に「PU」について記載しています)。
普段使いで汚れを気にする必要がなく、気軽に使用できるのがメリットです。
表面にはコーティング加工が施されているため、雨にぬれても軽く拭くだけで問題ないでしょう。
そのため、本革製品に比べて安く手に入ります。
保管状態が悪ければ、より早く劣化するでしょう。
劣化した合皮は、表面がベタベタしたり、剝がれたりする可能性があります。
そのため、夏の車内や炎天下など熱を受けやすい環境に放置すると、溶けて変形したりひび割れたりする恐れがあります。
また、通気性が悪く蒸れやすいため、注意が必要です。
使用されているおもな動物は牛・馬・鹿・山羊・羊などです。
なお、狭義の本革は本革と床革に分けられます。 動物の皮は表皮・真皮層・皮下組織の3つの層から構成されています。
広義の本革は、なめし工程によって、この3つの層のうち真皮層のみが取り出された革です。
真皮層は、上部の銀面層と下部の網状層に分かれており、狭義では銀面層が残っている革を「本革」といい、網状層のみの革を「床革」といいます。
日本のような湿気が多い国でも、湿気がたまりにくいため安心して使用できるでしょう。
また、摩擦や衝撃にも強く、丈夫で破れにくいのも特徴です。
定期的に丁寧なメンテナンスをすれば、長く愛用できるのが本革製品の良さといえます。
本革製品のエイジング(経年変化)は、時間とともに色合いや風合いが変化する特徴を持ちます。
使い続けることによって、その革の独特な色や艶が出てくるため、自分だけのレザーアイテムとして、育てる楽しみを感じられるでしょう。
一方で、多くの本革製品は、畜産副産物が使用されているので、地球環境に配慮したつくり方をしていると考えられます。
購入前によく理解して、使用時に気をつけるようにしましょう。
そのほかにも色落ちやカビの発生原因になる可能性があります。
さらに、大量の水に濡れた場合は変形することもあるので、雨や雪の日は注意して使用してください。
長く大切に使用するためには、適切な頻度で丁寧にメンテナンスをしましょう。
加えて、天然素材なので、革の状態は個体差があり、状態によっては商品に加工できず廃棄されるものもあります。
商品の値段には廃棄分も反映されるため、合皮製品と比較すると価格が高くなりがちです。
稀少な動物やその部位を使った製品であれば、さらに高価になります。
迷っている人は、自身がどちらにあてはまるかで検討してみてください。
また、季節や服装、シーンによって、さまざまなアイテムを使い分けたい人にも向いているでしょう。
丁寧にお手入れをしながら、日々の生活に本革製品を取り入れてください。
物持ちがよく、物を大切に使いたい人にも本革が向いているでしょう。
合皮製品と本革製品の見分け方は、以下を参考にしてください。
一方で合皮は、ビニールのような匂いがするか、ほとんど匂いがしない場合が多いでしょう。
通常、商品タグには、合皮であれば材料の種類、本革であれば革の種類などが表示されています。
ただし、中古品の場合は、タグや表示が取り外されている場合が多いので、別の方法で確認する必要があります。
一方で、合皮の場合は、生地がすれた部分がひび割れや布地が見えたような状態になっている可能性があります。
この結果から、本革か合皮か判断することが可能です。
ただし、本革は水にぬれるとシミになる恐れがあるため、試す場合は汚れの目立ちにくい部分を選びましょう。
また、触った部分にへこみや指の跡がつくかどうかでも判断可能です。
へこんだり指の跡がついたりすれば、本革です。
なお、合皮の場合は人工素材のツルツルした触感や、ふかふかした触感があります。
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本革製品は、お手入れすることで、エイジングを楽しみながら長く愛用できるメリットがありますが、合皮製品は気軽に使用できるメリットがあります。
それぞれのメリットを理解して、使用シーンに合わせた革製品を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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本記事では、革製品の購入を検討している人のために、合皮製品と本革製品それぞれのメリット・デメリットや見分け方など、選ぶ際のポイントを解説します。
おすすめの革製品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
合皮とは
一般的に合皮と呼ばれているものは、合成皮革の略称です。合皮は革製品であるものの、動物の皮が使われていません。人工素材であり、特殊不織布ではない編み物や織物などの基材に、ポリウレタン樹脂などをコーティングし、その表面に人工的なシワをつけてつくられています。
なお、合皮には「PVC」と「PU」の2種類があります。PVCは、布地の表面に塩化ビニール樹脂を塗布しているものです。
一方でPUは、布地の表面にポリウレタン樹脂を塗布しています(以降、本記事における合皮についての解説は、基本的に「PU」について記載しています)。
合皮製品のメリット
人工素材の合皮を使用した製品は、動物の皮を使用した本革製品と比較した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。汚れにくい
合皮はポリウレタン樹脂などのプラスチック素材が使用されているので、水をはじき、汚れがつきにくいでしょう。普段使いで汚れを気にする必要がなく、気軽に使用できるのがメリットです。
手入れが必要ない
合皮は天然素材ではないため、気温や湿度の影響を受けにくく、本革のように頻繁にメンテナンスする必要がありません。表面にはコーティング加工が施されているため、雨にぬれても軽く拭くだけで問題ないでしょう。
比較的安い
合皮製品は天然素材ではなく、人工素材を使用して工場で大量生産されるものです。そのため、本革製品に比べて安く手に入ります。
合皮製品のデメリット
気軽に使用できる合皮製品ですが、デメリットもあるので把握しておきましょう。寿命が短い
合皮も水分・汚れや紫外線、摩擦などの影響を受けると徐々に劣化していきます。保管状態が悪ければ、より早く劣化するでしょう。
劣化した合皮は、表面がベタベタしたり、剝がれたりする可能性があります。
耐熱性や通気性がない
合皮は丈夫な素材ではあるものの、耐熱性に欠けます。そのため、夏の車内や炎天下など熱を受けやすい環境に放置すると、溶けて変形したりひび割れたりする恐れがあります。
また、通気性が悪く蒸れやすいため、注意が必要です。
本革とは
広義の本革は、動物の皮をなめした天然皮革の総称で、real leatherやgenuine leatherとも呼ばれています。使用されているおもな動物は牛・馬・鹿・山羊・羊などです。
なお、狭義の本革は本革と床革に分けられます。 動物の皮は表皮・真皮層・皮下組織の3つの層から構成されています。
広義の本革は、なめし工程によって、この3つの層のうち真皮層のみが取り出された革です。
真皮層は、上部の銀面層と下部の網状層に分かれており、狭義では銀面層が残っている革を「本革」といい、網状層のみの革を「床革」といいます。
本革製品のメリット
動物の皮をなめした天然素材である本革製品のメリットを解説します。長持ちする
本革は、数ある天然素材のなかでも吸湿性や放湿性に優れた素材とされています。日本のような湿気が多い国でも、湿気がたまりにくいため安心して使用できるでしょう。
また、摩擦や衝撃にも強く、丈夫で破れにくいのも特徴です。
定期的に丁寧なメンテナンスをすれば、長く愛用できるのが本革製品の良さといえます。
エイジングを楽しめる
長く使用して経年劣化が進むことは、デメリットになり得る場合もありますが、変化していくことが楽しみになる場合もあります。本革製品のエイジング(経年変化)は、時間とともに色合いや風合いが変化する特徴を持ちます。
使い続けることによって、その革の独特な色や艶が出てくるため、自分だけのレザーアイテムとして、育てる楽しみを感じられるでしょう。
サステナブルである
合皮製品は、劣化が早いだけでなく、環境負荷の高い石油由来の材料でつくられており、サステナブルな製品とはいえません。一方で、多くの本革製品は、畜産副産物が使用されているので、地球環境に配慮したつくり方をしていると考えられます。
本革製品のデメリット
天然素材ならではのメリットがある本革製品にも、デメリットがあります。購入前によく理解して、使用時に気をつけるようにしましょう。
水に弱い
本革は水に弱い特性を持つため、雨などの水に濡れた状態のまま放置すると、シミになる恐れがあります。そのほかにも色落ちやカビの発生原因になる可能性があります。
さらに、大量の水に濡れた場合は変形することもあるので、雨や雪の日は注意して使用してください。
手入れが必要
本革は動物の皮を使用した天然素材です。そのため、人の肌と同じようにこまめに手入れをしないと、乾燥などの影響でひび割れを起こす場合があります。長く大切に使用するためには、適切な頻度で丁寧にメンテナンスをしましょう。
合皮に比べて高価
本革は、動物から素材をとるため、生産量に限りがあります。加えて、天然素材なので、革の状態は個体差があり、状態によっては商品に加工できず廃棄されるものもあります。
商品の値段には廃棄分も反映されるため、合皮製品と比較すると価格が高くなりがちです。
稀少な動物やその部位を使った製品であれば、さらに高価になります。
合皮製品と本革製品ではどちらがいい?
これから革製品を購入する場合、合皮製品と本革製品のどちらを購入すればいいでしょうか。迷っている人は、自身がどちらにあてはまるかで検討してみてください。
合皮がおすすめの人
比較的安価で手に入り、お手入れも簡単にできるため、気軽に皮革製品を使いたい人には、合皮がおすすめです。また、季節や服装、シーンによって、さまざまなアイテムを使い分けたい人にも向いているでしょう。
本革がおすすめの人
本革は、長く使用することで味わいが増すので、1つのアイテムを愛用したい人におすすめです。丁寧にお手入れをしながら、日々の生活に本革製品を取り入れてください。
物持ちがよく、物を大切に使いたい人にも本革が向いているでしょう。
合皮製品と本革製品の見分け方
人工素材でつくられている合皮製品のなかには、見た目は本革と見分けがつかないほど精巧につくられているものも多く出回っています。合皮製品と本革製品の見分け方は、以下を参考にしてください。
匂いを嗅ぐ
本革は、動物の皮をなめしてつくられている素材のため、独特の匂いがします。一方で合皮は、ビニールのような匂いがするか、ほとんど匂いがしない場合が多いでしょう。
製品の表示を確認する
製品についているマークやタグを見るのも確認方法の1つです。通常、商品タグには、合皮であれば材料の種類、本革であれば革の種類などが表示されています。
ただし、中古品の場合は、タグや表示が取り外されている場合が多いので、別の方法で確認する必要があります。
擦れた部分や断面を見る
本革は、生地がすれた箇所が色落ちして、下地の色が見えた状態になっている場合があります。一方で、合皮の場合は、生地がすれた部分がひび割れや布地が見えたような状態になっている可能性があります。
水を垂らしてみる
表面に水を少し垂らしてみると、本革は吸水性があるため水を吸い込みますが、合皮は水をはじきます。この結果から、本革か合皮か判断することが可能です。
ただし、本革は水にぬれるとシミになる恐れがあるため、試す場合は汚れの目立ちにくい部分を選びましょう。
触感を確認する
本革の場合は、動物の皮をなめした素材ならではのしっとりした触感が確認できます。また、触った部分にへこみや指の跡がつくかどうかでも判断可能です。
へこんだり指の跡がついたりすれば、本革です。
なお、合皮の場合は人工素材のツルツルした触感や、ふかふかした触感があります。
Epoiのおすすめ本革製品
これから革製品を購入したいと考えている人におすすめの、Epoiから販売されている本革製品を紹介します。シキ | Lファスナー二つ折り財布
ふっくらと柔らかな国産レザーは、使うたびに手に馴染んでいくでしょう。
また、繊細なカラーは全てEpoiオリジナルで、「透明感」を感じる10色以上の豊富なバリエーションからお気に入りを選べます。
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ノット | 口金二つ折り財布
熟練の職人による緻密な作業によって、レザーの風合いがうまく残されており、長く使うほどに手に馴染んで、柔らかくなっていく革の変化も楽しめます。
ノット 口金二つ折り財布
リツ | 2WAYボストンバッグM
完成革のブレを極力なくすために、ベースづくりの段階から8日間かけてエイジングするなど、手間をかけて最高峰ブランドが要求する基準の革でつくられています。
もっちりとした感触とふっくらした凹凸のシボが特徴です。色止め加工もされているので、安心して使用できます。
リツ 2WAYボストンバッグM
ツツ ツー | 2WAYミニバケツショルダー
カラーは、優しく柔らかい印象のヌメピンク(タン)と、幅広いコーディネートにマッチする黒に近いダークネイビーの2色展開です。
植物タンニンの古典的な製法でつくられ、素材と表情に透明感のある美しさを持ち合わせており、革本来の傷やトラを「アジ」として生かし、個性としています。
ツツ ツー 2WAYミニバケツショルダー
まとめ
革製品の素材には、本革のほかに人工素材でつくられた合皮などがあります。本革製品は、お手入れすることで、エイジングを楽しみながら長く愛用できるメリットがありますが、合皮製品は気軽に使用できるメリットがあります。
それぞれのメリットを理解して、使用シーンに合わせた革製品を楽しんでみてはいかがでしょうか。
自分に合うとっておきの革製品をお探しの際は「Epoi」をご検討ください。
Epoiは、最高品質にこだわるメイドインジャパンのレザーアイテムブランドです。
革本来の魅力を最大限に生かしタイムレスな美しさを追求した、現代の女性が生活のさまざまなシーンで身につけられる、個性豊かなアイテムがそろっています。
( Epoi ) Online Storeはこちら